酒風呂の作り方はとても簡単で、お風呂にお酒を入ればいいだけなので、忙しい人や、めんどうくさがりの人にもできる健康法です。酒のもっている「気血の流れを活発にする」効果を体感してみましょう。



酒風呂の入り方

酒風呂には日本酒

酒風呂健康法には、日本酒を用います。なぜ、日本酒が適しているのか、日本道観発行書籍「導引術秘伝 サケ風呂健康法」からご紹介いたします。

導引の医学では、日本酒は気の流れを活発にする「気」をもつものとされています。
その日本酒をお風呂に入れることで、お酒の持っている「気血」の流れを活発にするという効能を、二日酔いなどの副作用がない理想的なかたちで利用できるのが酒風呂(日本酒風呂)です。

なぜサケ風呂はこのようにすばらしい効果をあげるのだろうか。
それは、サケの「気」が理想的なかたちで体に刺激を与え、人体の「気血」の流れを活発にするからである。
サケ風呂は、気の健康法の極意である。
サケを飲めば、体が温まり、たいていの人は顔が赤くなります。これは、「気血」の流れが活発になるからである。
そのため、サケは適度に飲めば体を温め、精神の緊張を解き、昔から「百薬の長」といわれるように人間の体にさまざまなよい効果をもたらすことが知られている。・・・中略・・・お酒のもっている気血の流れを活発にするという効能を理想的なかたちで利用できるのである。

酒風呂健康法に用いる日本酒

酒風呂健康法に用いる日本酒は、2級酒など安いもので十分です。瓶を開けて香りの飛んでしまったものや、燗冷ましでもかまいません。ただし、合成酒はオススメしません。

酒風呂にはいりたいけれどどう選んでよいかわからない。
日本酒をお風呂に入れるのには抵抗がある
日本酒は重くてお買い物が大変…

そんな方の為に、酒風呂のために特別に開発された、酒風呂入浴剤「崑崙(こんろん)の湯」をオススメします。

崑崙の湯

お湯の温度

お湯の温度は39度~42度ぐらいがよいです。
熱いよりはぬるめをお勧めしますがお好みの湯加減でかまいません。
ただし、あまり高温だと体によくありません。高温を好むと、循環器系の病気になりやすく、寿命を縮めることになります。

お酒の量

自分の好みの湯加減になったら、日本酒5合(0.9リットル)を入れ、よくかき混ぜてください。

入浴

浴槽に入る前にシャワーで軽く汗を流しましょう。お湯の中で手を大きく動かしてみてください。普段は固いお湯が、お酒をいれることで柔らかくなっているなど、そのお湯の変化を感じてみてください。お湯に入ったら、楽しいことだけ考え、酒風呂を満喫してください。酒風呂はあなたにリラックスした時間を提供してくれます。 体が温まったら、いつもと同じように湯船の外に出て体を洗います。再び湯船につかって温まり、温まったと思ったらあがります。酒風呂から上がるときは、お湯で流す必要はありません。

酒風呂からあがったら

タオルでやわらかく 押さえるようにしながら、しっかり全身の水気をとっていきます。
とくに頭、脇の下、陰部の毛の生えている部分は、乾いたタオルでしっかり水分をふき取ってください。
お風呂に入ったあと風邪を引きやすいのは、体の毛が湿ったままになっていて、そこから冷えが体内に入り込むからなのです。

酒風呂をご利用になる場合の注意

ふつうのお風呂と同じように家族全員が順番に入ってかまいませんが、酒風呂は洗浄力が非常に強いので、お湯の汚れがひどくなります。入り終わって数時間すると、お湯が黒ずんだ乳白色になります。汚れがひどい場合は一日でお湯を捨てましょう。何日か酒風呂に入れば汚れが少なくなりますので、そうなったら次の日、もう一度沸かして、酒を0.5リットル加えればまた使えます。ただし、これも二日間が限度です。

道家道学院では、元祖 酒風呂の入浴ノウハウを紹介した書籍を販売しています。

酒風呂に関するお問い合わせは
道家道学院 事務局までお気軽にどうぞ